<このブログについて>

このブログは、フィリピンのスラムに住む恵まれない子どもたちへの支援活動の一環として、日本にあるボランティア支援団体「CECジャパンネットワーク」と現地フィリピン人によるNGO組織「SLPC」により運営されています。また、サイトの運営には「Studio-landacape」の協力をいただいています。

フィリピンには現在、今日食べるご飯を買うお金もなく、学校へも通えない状況にある貧困層の子どもが数多くいます。一日一食など、ここではごく当たり前のこと。ここで記事を投稿している一児のママ「スラム女子」もそのひとりです。

私たちはフィリピンでの活動を通じて彼女と会いました。彼女は小中学校ではクラストップの成績だったにもかかわらず、経済的理由から学校に通えなくなり、16歳の若さで母となりました。父は亡くなり、母は彼女たち姉妹を捨てて去っているのです。自分の子どもたけでなく、母が置いていった弟(まだ幼児です)も育てなければなりません。毎日のように「明日ご飯をかうお金がない!」と言っています。その人生を彼女の口から聞いたとき、私たちはあまりの壮絶さに絶句せざるを得ませんでした(詳しい内容は彼女の投稿をお読み下さい)。でも、毎日明るく元気に暮らしています。笑顔が絶えません。その暮らしの様子を、日本で暮らしながらさまざまな悩みを抱えている若者たちにも、ぜひ知って欲しいと思うようになりました。

もちろん、彼女だけではありません。フィリピンのスラムに住む多くのティーンエイジャーが似たような経験をしています。そういった子どもたちを少しでも支援するために、私たちは里親制度や就学支援、フードサポート、新規雇用の開拓など、さまざまな活動を行っています。しかし資金は常に不足しています。また、サポートを行って成長した子どもたちも、産業が少なく、雇用も十分にないフィリピンでは、その後の人生で大きな壁に当たっています。

そこで、日本にいる皆さんに彼女たちの境遇を知ってもらうだけでなく、現地の子どもたちが自らの人生を振り返り、人生の意味を考え、就職スキルのきっかけにもなるようにと、このブログを立ち上げました。彼女には英語で投稿してもらい、その一部をボランティアスタッフが日本語に翻訳しています。もちろん彼女はMacBookなんて持っていませんから、ボロボロの中古スマホでこの原稿を書いています。こわれかけなので、ときどき動かなくなって、原稿が消えてしまうことがあるそうです。その瞬間を想像すると泣けてきます。

また、日本語への翻訳も私たちシロウトが完全なボランティアで行っているため、意味が通らなかったり、間違っている場合もあるかと思います。その辺はご容赦いただければと思います。(なお、英語が理解できる方は、原文が掲載されている本家・英語版サイトをぜひご覧下さい。英語版の方が多くの投稿が掲載されています)

このブログが、日本の若者が生きる道を考えるヒントになることを、そしてフィリピンの子どもたちの生きる糧の一助になることを願っています。

CECジャパンネットワーク内slumlife.net編集部

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大阪市淀川区宮原1-16-2 ジャルダン東淀川604

TEL:06-6397-7030  FAX:06-6397-3757

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初出掲載:2016年10月1日