あなたにはおじいちゃんがいますか? お元気ですか? おじいちゃんに「愛してるよ」って伝えてますか? 悪いことをしたときには謝りましたか?

つい先日、いとこからの電話でショックを受けました。私の「ひいおじいちゃん」が亡くなったんです。電話を受けた2016年10月2日の3時半のことは忘れられません。そのときすでに「ひいじいちゃん」はこの世から去っていたのですから。

私は小学校の時、田舎に預けられて「ひいじいちゃん」に育てられたので、私にとっては父でもあり、そしてヒーローなんです。そのころの私ときたら、悪さばかりする「おてんば」で、人の言うことをきかない「きかんぼう」だったんですが、「ひいじいちゃん」はそんな私を怒ることもせず、上手に扱ってくれました。「ひいじいちゃん」に叩かれたり殴られたりしたことなんて一度もなかったんですよ。優しい人だったと思いません?

一緒にご飯を食べるときはいつでも、「もう食べたかい?こっちにきて横に座って一緒に食べよう」と言ってくれてたことも忘れられません。ひいじいちゃんをひと言で言うと、他のおじいちゃんより誰よりハンサムで、思いやりがあって、思慮深くて、勤勉で、優しい人でしたね。

お金があるときは、孫である私たちみんなにお小遣いをくれました。ひいじいちゃんはいつも畑に行って農作業をしていました。それも、裸足で行ってたんですよ! 信じられます? 足がとっても熱かったと思うんですけど・・・。でも、ひいじいちゃんは強い太陽の日差しや暑さなんて全然気にしないで、植物や作物が元気に育つようにがんばっていました。そのおかげで植物や作物も立派に育ってくれたんです。そして、たとえ生活が苦しくて食べものがないときでも、なんとかやりくりをして私たちにご飯を作ってくれました。ひいじいちゃんは欲張りではなかったんです。

でも、ひいじいちゃんには持病がありました。じぶんではおしっこができず、カテーテル(体に入れる管)を使っていました。そして、毎週病院に行って、そのカテーテルを取り替えて、そんな体なのにやっぱり畑に行くんです。おまけにひいじいちゃんの家は山のてっぺんにあって、幹線道路から1キロも歩かなければなりません。川は山を下ったところにあるので、1キロも水を汲みに歩いていくんですよ。ひいじいちゃんの身体には大変だったと思います。

私が若くして妊娠したとき、ひいじいちゃんにはめちゃくちゃ怒られるかと思っていたんです。でもそんなことはなく、私と主人のことを可愛がってくれました。ひいじいちゃんが激怒したところなんて見たことなかった。いつも笑顔でした。

この文章を書いていると、ひいじいちゃんとの思い出がどんどんあふれ出てしまって、涙が止まりません。ひいじいちゃん、なんで死んじゃったの? もう一度会いたいよ。ひいじいちゃんの笑顔、ひいじいちゃんの声、ひいじいちゃんのぬくもり、ひいじいちゃんの笑い声とアドバイス。私たちみんなが、ひいじいちゃんのことを愛していました。でも、ひいじいちゃんが死んでみんなつらいです。わたしにとっても、もっとも大切だった人だからつらいです。もし神様がもう一度ひいじいちゃんに会わせてくれるなら、私が言いたいことはこれだけです。

「ひいじいちゃん愛してるよ、会えなくなってつらいよ。ひいじいちゃんは神様の元に行ったからきっと幸せだね」

ひいじいちゃんのことは一生忘れることはないでしょう。これからもずっと私の心の中にいるんです。