赤ちゃんができたらどんな気持ちになるでしょう? それもまだ10代だったとしたら? 赤ちゃんと一緒の新しい人生をどうやって切り開きます? 家族にはどんな楽しみができるでしょうか? 今回は他の人にくらべてとても若いのに赤ちゃんができた私の幸せな気持ちについて、皆さんにお話したいと思います。

私が今の子どもを妊娠したのは16歳のときでした。妊娠に気づいたとき、私たちはとても喜びました。中絶なんてことは全然考えませんでしたよ。だって赤ちゃんというのは、神様からの祝福なんですからね。(※フィリピンはキリスト教の国なのです) もちろん「赤ちゃんに必要なものをすべて与えてあげられるかな?」「いい母になれるかな?」「ちゃんと育てられる?」なんていう不安もありました。でも、私はそういう「ためらい」は考えないことにしました。だって、私は自分がいいお母さんになれると信じていたし、夫もしっかり協力してくれると信じていましたから。

それより私がいちばん不安だったのは、前回の子宮外妊娠のことです(※このお話は、前に書いた「一生忘れられない体験」を見て下さい)。子宮外妊娠って再びなってしまう可能性が高いらしいんですよね。でも神様のおかげで、今回は大丈夫で、赤ちゃんも健康なことがわかってホッとしました。

それからというもの、私は出産や赤ちゃんに必要なものを用意しはじめました。全種類のビタミン剤を飲んで、牛乳をたっぷり飲んで、フルーツや野菜も毎日食べました。もちろん休息もしっかりとり、そして赤ちゃんが健康になるためのエクササイズもしたんですよ。夫と私は、赤ちゃんを産むときの病院費用のために、お金も節約しました。

それから何ヶ月かがたち・・・2014年12月25日の夜10時頃のことです。陣痛がはじまりました。ただ、普通の陣痛とはちょっと違って、何度も激しく襲ってきたんです。なので、私は急いで荷物をまとめてクリニックに行きました。そのときの私は、怖いと言うよりは、もうすぐ赤ちゃんに会えることに興奮していましたね。いったんはおさまりましたが、翌朝9時頃には陣痛が再びはじまり、何分間も痛みが続いては、痛みがなくなってホッとする、の繰り返しでした。私はそのとき、とてもひどい顔をしていたようです。泣きたいけど泣けないんです。きっとめちゃくちゃヘンな顔をしていたと思います。一度痛みが来ると、とても長く続き、と~っても痛いんです。だから私は夫にもっと近くに寄って欲しかったですが、もしそうなったら、痛みで我を忘れて、きっと主人にパンチしたでしょうね。彼は遠くに逃げちゃったかもしれませんね。

私の重労働はそれから6時間も続きました。もちろんめちゃくちゃ痛かったです。そして12月26日の午後3時18分に、とうとう赤ちゃんが生まれました! 私は少し離れたところにいる彼女の(女の子でした!)小さな泣き声を聞いたとき、とても幸せな気持ちに包まれました。夫も産まれたのを知らされたときに泣いたそうです。私たちは、このことがどんなに幸せか言葉にできません。ただいえるのは、私たちは神様から、もっとも貴重で、もっとも美しくて、もっとも純粋な贈り物を受け取ったということ。看護婦さんが私に赤ちゃんを抱かせてくれたとき、夫は赤ちゃんを抱きしめ、その幸せそうな姿を見て私は涙がポロポロ落ちました。6時間も痛みに苦しんだ価値はありましたね。神様は、この子の母親として私を選んでくれたのです。とても幸運です。

時は流れて・・・赤ちゃんは今(これを書いているとき)1歳10ヶ月になります。彼女はとてもいたずらっ子で、元気がよくて、おしゃべりで、エネルギーに満ちあふれていて、とても賢くて、とても愛らしくて、とても美人です。私の人生で最高の、天から来た贈り物なんです。彼女は私の言ったことをすぐに理解して行動するので、まるで大人みたいなんですよ。これからどんなに生活が苦しくて食べ物がないときでも、彼女だけにはなんとかご飯を食べさせてあげたい。それぐらい愛しています。この世にあるどんなに高額なお金や貴重な物でも、彼女と比べることなんてできません。彼女はいつも私たち家族に楽しさと幸せをくれるのですから。

だから・・・若いのに妊娠した女性の皆さん! または妊娠したのに喜んでいない女性の皆さん! 赤ちゃんは間違ってやってくるわけじゃありません。天からの贈り物なんです。

「妊娠したということは、神様がそうしろと考えたということ。神様にはあなたが考えているよりもっと深い考えがあるのです。たとえあなたが苦労しても、きっと乗り越えられます。なぜなら神様に不可能なことはないんです!」

このことをいつも忘れないで下さいね!

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